外資系企業 転職

外資系企業への転職方法

外資系企業への転職方法として主に4つあります。

  1. その企業に勤める知り合いの社員から推薦してもらう
  2. 企業のホームページの人材募集のページより直接応募
  3. LinkedInより求人掲載企業に直接応募
  4. エージェント(人材紹介会社)を使う

それぞれ説明していきます。

その企業に勤める知り合いの社員から推薦してもらう

社員からの紹介を受けて、選考・採用をするリファーラル(referral)採用と呼ばれる採用手法を、人材紹介会社を介した採用と平行して運用している外資系企業は少なくありません。

企業側のメリットとしては下記の2点があります。

  • 採用ミスマッチのリスクを減らせる
    • エージェントからの紹介で人材を獲得した場合、エージェントは候補者の経験・能力を100%は把握しきれていないため(候補者側がエージェントに対し経験・能力を偽る・誇大に伝える、エージェント側のヒアリング不足)、入社後にミスマッチが生じることがあります。しかし、過去にその候補者と一緒に仕事をしたことがある社員からの紹介であれば、そのようなミスマッチが発生することはほぼありません。
  • 人材採用にまつわるコストを大幅に削減できる
    • エージェントを介して人材を採用する場合、契約成立後に獲得した人材の年収の30%~35%の金額を報酬としてエージェントに支払いますが、リファーラルの場合は紹介・推薦した社員に対して5,000円~30,000円程度の報酬を支払う規定になっていることが一般的。

アメリカでは80%を越える企業がリファーラル採用の制度を活用していると言われ、日本に法人を構える外資系企業も多くが本制度を導入しています。

リファーラル制度を介して応募した場合の合格率ですが、各企業・採用背景によって大きく異なり、一概には言えません。

中規模サイズの企業や、企業の大小関わらず、その空きポジションを埋めることが急務である場合は、募集要項と候補者の経験・能力に大きなギャップがなければ、割とすんなり採用されます。

しかし、ジョンソン・エンド・ジョンソンのように、リファーラル制度からの応募であっても、その他のエージェントを通した応募者・企業ウェブサイトの採用ページからの直接応募者と同様に、厳しい審査プロセスを通過しなくてはいけない超一流企業の例もあります。

企業のウェブサイト内の人材募集ページより直接応募

これは文字通りの内容でほとんど説明の必要はないかと思いますが、自社HPに人材採用のページを設けている企業の場合は、そこから直接応募が可能です。

当然のことながら、エージェントを通さないので、企業側としては採用時にコミッションが発生しません。

ただ、企業サイトから直接応募をすることはお勧めしません。

確かに募集企業側としては、エージェントから紹介を受けて人材を採用するコストに比較し、候補者が直接応募してくれるのは、コスト面では大きなメリットがあります。

しかし、直接応募してきた候補者を採用プロセスにおいて優遇することはありません。

企業のウェブサイトから応募したが最後、書類選考時・面接後においてエージェントを介した場合に得られる、企業に対してのアピール追加やフォローアップ等の合格率を上げるためのサポートが皆無となります。

つまり企業ウェブサイトからの応募は極めて合格のハードルが高いと言えます。

Linkedinより求人掲載企業に直接応募

ビジネス専用SNSのLinkedInの『求人』に募集要項を掲載している企業に直接応募をすることができます。

日本ではLinkedInの普及率は約200万人とのことですが、世界では5億人以上と言われています。

多くの外資系企業がLinkedInに求人を掲載しているので、登録者のプロフィール情報に応じて自動的に『おすすめの求人』が表示されたり、『役職』・『勤務地』・『業界』等、求人情報を表示する際の条件をあらかじめ設定し、条件に合う求人案件のみ見ることが可能です。

個人的な経験から言うと、LinkedInから直接応募をする場合は企業ウェブサイトからの応募に比べると一次面接にはたどり着きやすい印象はあります。

LinkedInから直接応募をする場合も、企業のウェブサイトから応募する場合と同様に、エージェントを通した際には得られる援護射撃が得られないため、合格のハードルは高いです。

余談ですが、LinkedInでは日本語のみならず、英語でもプロフィールを入力しましょう。理由は2つあります。

  1. LinkedInに求人掲載をしている外資系企業に応募する際には英語プロフィールが必要なため。
  2. 企業の人事や転職エージェントもLinkedIn登録者の中から人材を探しており、登録プロフィールを吟味の上、コンタクトをしてくることがあるためです。特にエージェントはLinkedInを通して頻繁にコンタクトをしてきます。

なので、LinkedInからの直接応募での採用はあまり期待できませんが、LinkedInで自身のプロフィールを充実させ、多くのエージェントと知り合い、それらのエージェントを通して企業に応募していくことをおすすめします。

LinkedInの使い方は別の記事で詳しく説明します。

転職エージェント(人材紹介会社)を使う

エージェントを利用することが外資系企業に転職する王道の方法です。

外資系企業(日経企業でもそうかと思いますが)への転職の際は、まずエージェントを使うことを考えてください。

外資系の転職に強いエージェントは例えばロバート・ウォルターズ、マイケル・ペイジ、ヘイズ・ジャパン、RGFなどがあります。

エージェントを使う主なメリットは下記のようになります。

  • 自分で募集案件を探すのに比較し、はるかに多い案件を、スキル・経験・適性・希望を元に紹介してもらえる。
  • そのエージェントしか知らない非公開の案件を紹介してもらえることがある。
  • 応募者がいかに募集ポジションにマッチしているかを企業の採用担当者にアピールしてくれるので、直接応募と比較して書類選考通過確率が格段に上がる。
  • 面接対策(想定される質問のリストアップ・面接官の事前情報)、面接の練習をしてくれる。
  • 面接後に企業の採用担当者に対してフォローしてくれる。
  • 企業から内定が得られる際に、給与交渉をしてくれる。
  • 上記全てが無料

そして、一つのエージェントのみ使うのではなく、必ず2社以上のエージェントを使うことが重要なポイントです

各エージェント(あるいは各コンサルタント)によって、得意な業界・関係性が強い企業が異なるので、より多くの案件を紹介してもらうために、できるだけ多くのエージェントを使いましょう。

私は常時、主に約5社と連絡を取り合っていて、本腰を入れて転職活動をする際はプラス10社ほど利用するイメージです。

複数のエージェントを使う際は、同一案件の重複応募はしないようにだけしてください。

重複応募した場合、応募企業にもエージェントにも多大な迷惑をかけ、以後、その企業に応募ができなくなったり、エージェントからの紹介を得られなくなることになります。

まとめ

外資系企業に転職をする際は、転職エージェントを使うことを第一に考えましょう。

良い企業・ポジションに出会えるか、より良い給料を引き出せるか、はエージェントの有効活用がキーになります。

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