世の中にはTOEICの対策本が非常に多く溢れていて、TOEIC初学者の方は一体どの本を選べば良いのか検討もつかないかと思います。また、ネット検索をしてみても「厳選14冊」や「厳選9冊」等、全く厳選して紹介してくれていないサイトばかりです。
ここではTOEICをこれから初めて受験される方にとって最も効率的・効果的に結果を出すために厳選したベスト3冊をご紹介します。これまでTOEICの試験を受けたことがない方でも、ここでご紹介する3冊を試験2ヶ月前からやりこむことで、TOEICスコア500点~600点をクリアすることは十分可能です。
私はこれまでTOEIC受験経験は30回以上あり、500点台のスタートから、自己ベストは875点の実績があります。良書・イマイチな参考書を約40冊買い、試行錯誤してきた実体験に基づき、ご紹介させていただきます。
TOEIC初心者におすすめの参考書
結論から書きますと下記の3冊になります。
私が自信を持っておすすめする理由をそれぞれ解説します。
①公式TOEIC Listening & Reading 問題集 7
実際にTOEICの試験問題を作っているETSが刊行する公式問題集です。問題形式・問題内容・音声等、世に出ている参考書の中で最も本番に近い内容の問題が入っています。
TOEIC試験の内容・流れ・難易度・時間配分を理解・把握するために必ず持っておきたい一冊です。この公式問題集を何度も繰り返しやるだけでも、確実に本番の点数が伸びていきます。
私がTOEICの学習を始めたときは、とりあえず単語と文法の参考書を使って勉強していたのですが、何度試験を受けても500点台で停滞していました。そこで公式問題集を購入し、試験全体の概要を把握した上で、週の1日はリスニングセクション、また、別の1日はリーディングセクション、比較的時間が確保しやすい土日祝日は通しで学習を1ヶ月続けたところ、初めて650点を獲得することができました。
もし、一冊しか買う余裕がない場合は、TOECI試験全体の概要を把握することができる、この公式TOEIC Listening & Reading 問題集 7を持っておきましょう。
②TOEIC(R) L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング2
リスニングセクションのパート3と4の対策に特化した本です。音声速度をゆっくりの0.7倍から高速の2.5倍まで5段階の速度でリスニングのトレーニングができます。また、3種の音読練習(リピーティング、オーバーラッピング、シャドーイング )ができるようになっています。実際に自分で発声することのより、発音・強弱・音の繋がりを理解することができるようになります。自分で発声ができるようになると、自動的にヒアリングができるようになるのです。効率的にリスニング能力を養成する、このようなカリキュラムが組み込まれています。
1週間1セットが4回分収録されており、4週間後には劇的にリスニング能力が上がるようになっています。なお、TOEIC(R)L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1 でなく、この2をおすすめする理由は、「図表を見て答える問題」と「3者の会話問題」が追加されたことと、オーストラリア訛りの声も収録され、より本番の試験に即した内容になっているためです。
TOEICはパート1から7まである中で、なぜ初心者の方にパート3、4に特化したこの本をおすすめするか。その理由はTOEIC全体の中でパート3と4を足すと理論上、配点は341.55となり、全体の34.5%を占める大きなパートであるためです。「パート3と4は別物じゃないのか?なぜ足すの?」と思われるかもしれません。しかし、パート3と4は出題形式が似ており、得点を稼ぐために同じテクニックを使うことになります。そのためパート3と4は分けて勉強するのではなく、一緒に勉強すべきなのです。
パートごとの問題数・理論上の配点を下記にまとめました。TOEICは200問・990点満点のため、理論上1問4.95点としております。
パート | 問題数 | 理論上の配点 |
1 | 6 | 29.7 |
2 | 25 | 123.75 |
3 | 39 | 193.05 |
4 | 30 | 148.5 |
5 | 30 | 148.5 |
6 | 16 | 79.2 |
7 | 54 | 267.3 |
合計 | 200 | 990 |
パート3、4は解答に同じテクニックを使うため一つのパートとして捉えれば、ご覧の通り全パートの中で最も配点が高いパートとなります。そのため、このパート3と4を重点的に学習し攻略することは、効率的な得点アップに繋がるのです。
TOEIC(R) L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング2はその効果的な得点アップを実現するための強力ツールなのです。
③TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
TOEIC試験を研究し尽くしたカリスマ講師として有名なTEX加藤氏の著書であり、TOEICの文法問題対策のベスト書籍です。リーディングセクションの中で最も点数を稼ぎやすいパート5の対策になります。1,000問というボリュームに驚かれるかもしれませんが、ひるまずにじっくり取り組んでください。本書に収録されている問題が試験に出る頻度・一致度は非常に高いため、正答率が飛躍的に上がります。私はこれをやりこんだことにより、以前はパート5で5~8問の取りこぼしがあったのですが、現在は1~2問程度までに間違いを減らすことができるようになりました。この本の問いが左、答えが右ページという構成も使いやすいポイントです。
実は多くの受験者がパート7の途中で時間切れになってしまうのですが、それは文法問題のパート5に時間をかけてしまうからです。単なる文法問題であるパート5に時間をかけて解答していると、最も時間を必要とする長文読解であるパート7にかける時間が無くなってしまいます。
パート5の解答のスピードアップが、パート7の解答をどれだけ終わらせられるかへ繋がるのです。パート5の1問にかける時間の目安は20秒ですが、できれば半分の10秒にすることが理想です。
そのためにはできるだけ多くの文法問題を解いて練習しておく必要がありますが、TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問は問題数のボリュームとしても最適な一冊です。
まとめ
TOEIC初心者の方におすすめする、厳選した参考書は下記の3冊です。
これら3冊をやりこむことによって、TOEICを初めて受験される方でも500点~600点は十分に取ることができるようになります。最短距離で効率良く500点~600点以上を獲得したい初心者の方にとって、ベストな3冊だと断言します。
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