新卒で就職したものの、社会の厳しさに苦しみ、転職を考えている人もいるのではないでしょうか。「入社して1年しか在籍していないのに」、「入社してまだ半年しか経っていないのに」と在職期間の短さから、転職を検討するのは早過ぎると考えてはいませんか?
しかし、必ずしも早過ぎではありません。もし、あなたが現在の仕事・職場がどうしても合わないと考えるのであれば、早いうちに仕切り直すのも得策です。現在、多くの企業が第二新卒という、新卒1~3年以内の社会人経験があり、かつまだ若くてポテンシャルのある人材を求めるようになってきています。
20代前半の悩み
20代前半の社会人の悩みとして、よく下記が挙げられます。
- 仕事が辛い
- 残業が多く、プライベートの時間が取れない
- 上司が嫌だ
- 人間関係が悪い
- 将来が不安だ
- 年収が低い
特にこれらの悩みが複数重なってくるようになると、転職を積極的に検討することになるでしょう。
20代前半の転職活動戦略
第二新卒である皆さんが企業側からどのように見られ、どのように転職活動を展開すると成功に繋がるのかご紹介します。
同じ第二新卒と言っても、就職後1年未満で転職を目指すのと、1年以上の経験を持って転職するのでは、企業側が候補者に期待するものも異なりますので、戦略も違ってきます。
社会人経験1年未満
社会人としてのマナーが身についており、上司の監督のもと仕事ができる、というレベルが目安です。
転職戦略
この場合、企業側が具体的な業務スキルを求めることはあまりありません。なぜ自分がその職を希望するのか、そしていかにその仕事が自分に合っているのか、熱意を示しましょう。また、仕事に対するプロとしての姿勢や、顧客との接し方・上司への業務報告の仕方等の現職で心がけていることをアピールすると、企業側は入社後の活躍をイメージしやすくなり、よりポテンシャルをくみ取ってもらいやすくなるでしょう。
社会人経験1年以上3年未満
社会人としてのマナーが身についており、自分で業務を開始・完了できる、というレベルが目安です。
転職戦略
一通り自分で仕事をできるレベルですので、転職先企業でどのように仕事ができるか・自分が何をもたらすことができるのか、そしてこれまで仕事で評価されてきた点をアピールしましょう。経験してきた業界や職種が募集ポジションと異なっていたとしても、これまでの仕事振りから、ポテンシャルの高さを評価してもらえるようにしましょう。
以上のように、社会人経験1年未満の場合と、1年以上3年未満の場合の転職のポイントを述べましたが、共通して言えることは「企業はポテンシャルが高い人材を採用する」ということです。ここを正しく理解した上で、職務経歴書・面接で適切にアピールすることにより、採用確率を大きく上げることができます。
20代前半の転職を成功させるポイント
20代前半の転職で失敗しない、成功させるポイントを5点あげます。「給料が上がった」、「大企業に入れた」、「楽な仕事に就けた」ことが転職における成功ではありません。自分にとって良い転職でなければ、せっかく大企業に就職できたとしても意味がありません。
①自己分析・中長期的展望の明確化
これまでの職務経歴を振り返り、自分の能力・経験・実績の棚卸をしましょう。そしてその能力・経験・実績の土台を持って、中長期的に何をしたいか・どうなっていたいかを考えてみましょう。その中長期的展望を持つことにより、今回の転職の方向性が見えてきます。
②転職の目的を明確にする
目的もなく、あやふやな気持ちで転職をしてはいけません。
「同業種でポジションを上げたいのか」、「同業種で違う職種をしたいのか」、「異業種で同じ職種をしたいのか」「異業種で違う職種をしたいのか」等、それぞれの目的により、転職活動の戦略が変わってきます。
自身の転職の目的をはっきりさせましょう。
③情報収集
いかに質の高い求人情報に多く触れることができるかで、転職の成否は大きく左右します。企業HP・転職サイト・転職エージェント・LinkedIn等から上手に情報を得る必要があります。
④転職エージェントの活用
現在、企業の求人の多くは転職エージェントを介して採用がなされています。転職エージェントは非公開求人を含め、求職者が自力では探しきれない案件数を持っていますし、各企業・応募ポジションの採用ポイントもアドバイスしてくれます。
転職エージェントを効果的に活用することで、転職の成功はぐっと近づきます。
⑤自己アピール
「自身が未熟なことは理解しているので、貪欲に学び新しい仕事に臨む」という姿勢をアピールすることです。自分がいかに意欲的で、その仕事に対して熱意があることを見せることは、多くの第二新卒の応募者の中から、自分が選ばれるために非常に大事なことです。
以上の5点をしっかり押さえることにより、20代前半の転職を成功させることができます。
20代前半で転職するメリット
20代前半で転職をするメリットとして、以下の4点が挙げられます。
①経験・能力よりもポテンシャルを重視してくれる
20代後半になってくるとポテンシャルも勘案してくれますが、より応募者の経験や能力を見て採用が行われます。しかし、20代前半の場合は経験・能力よりも、ポテンシャルが重視されるのが一般的です。
②未経験の業種・職種への転職も可能
①で述べたように、20代前半はポテンシャルを重視して採用される傾向があるため、未経験の業種や職種でも採用される可能性は十分にあります。そのため、元々新卒時に目指していた業種・職種にチャレンジするということも可能です。年齢を重ねる程、未経験の業種や職種で採用されることは難しくなっていきます。
自分がキャリアを歩みたい業界が現職とは別にあるのであれば、できるだけ早期にその業界へ移り、求めるキャリアをスタートさせるべきでしょう。
③劇的な給料アップも可能
バックオフィス系の仕事から営業系へ職種を変更したり、中小企業から大企業へ転職したり、給与水準の高い業界に移ることにより、給料を劇的にアップさせることも可能です。例えばコンサルティング業界、テクノロジー系、投資銀行等は給与水準が高い業界として知られています。
まとめ
20代前半の求職者に対し、企業側が期待しているポイントはポテンシャルの高さです。
このことを正しく理解し、職務経歴書・面接で適切にポテンシャルの高さをアピールすることによって、採用確率を大きく上げることができます。
また、20代前半の転職を成功させるために必要なポイントが5点あります。
- 自己分析・中長期的展望の明確化
- 転職の目的を明確にする
- 情報収集
- 転職エージェントの活用
- 自己アピール
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