年齢が30代に入り、将来の不安を感じて、転職を検討し始めている人も多いのではないでしょうか。
「30歳になってしまったけど今から転職をしたい」、「30代前半でも未経験の業種・職種にも転職ができるのだろうか?」等、30代の転職に不安を感じている方は多いと思います。
結論から言ってしまうと、30代になっても転職はできますし、30代前半であれば未経験の業種・職種に就ける可能性は十分あります。
実際に私も31歳の時に、アメリカのライフサイエンスメーカーに転職し、インサイドセールス/コマーシャルエクセレンスという部署に就きましたが、それまで私はライフサイエンス業界の経験も、インサイドセールスやコマーシャルエクセレンスという職種の経験は全くありませんでした。
このように、私の経験からも、30代前半であっても未経験の業種・職種に転職することはできると言えます。
この記事では30代前半の転職で気をつけるべきポイント・転職を成功させるポイントを解説しています。最後までお読みいただくことで、30代前半の転職で失敗せずに、キャリアのターニングポイントとすることができます。
30代前半の転職理由
30代前半に転職をしたいと考える理由として、どのようなものがあるか。この年代によくある理由を6つご紹介します。
①やりたい仕事がある
他にやりたい仕事があるという、前向きな理由で転職を目指すケースが挙げられます。今の仕事には特別不満はないものの、他にやりたい業種や職種がある場合は、転職を検討するでしょう。
社会人経験を積んでいくうちに、また様々な情報に触れることで、他の業種や職種にチャレンジしてみたい、という思いが強くなってくるパターンです。
②評価に不満がある
自己評価と上司・会社からの評価に大きな乖離がある場合は、 その仕事が好きだったとしても、給与等の待遇や、将来の出世に希望が持てないため、転職を検討する理由になるでしょう。
③将来に不安を感じる
上司・会社からの評価から自身の社内でのキャリア、または会社そのものに将来性が無いと感じ、将来に不安を感じている場合は、そのうちタイミングを見計らって転職をしたいと思うでしょう。
④待遇に不満がある
給料が低い、残業時間が長い、福利厚生が充実していない、等の待遇への不満は大きな転職理由となります。自分がしている業務内容、そして業務量に対しての対価が他社の情報と比較しあまりにも低かったり、プライベートの時間が全く取れないような激務である場合は転職を考えるでしょう。
⑤仕事内容に不満がある
「本当は別の業務がしたく、上司との面談や社内公募等で訴えているが聞き入れられない」、「現在、与えられている業務が自分には向いていない」と強く感じている場合は転職を検討することになるでしょう。
30代前半で未経験の業界・職種に転職可能か?
30代前半で転職する際、経験してきた業界や職種であれば、まだまだ問題なく転職は可能です。しかし、未経験の業界・職種への転職は可能なのか?
それはケースバイケースにはなりますが、30代前半でも特に30歳から32歳であれば、未経験の業種・職種への転職できる可能性はあります。冒頭で述べたように、実際に私も31歳で未経験の業種・職種に転職することができました。
しかし、私が36歳の時に失業して転職活動をした際は、50社以上に応募をしましたが、未経験の業種で未経験の職種の案件の採用通知をもらうことはできませんでした。その時の転職活動でオファーを得られたのは、それまで経験してきた業界か、未経験の業界であっても営業やマーケティングという私が経験してきた職種のポジションでした。
実際にこの傾向は、私がキャリアコンサルティングをしてきた方々の実績でも見て取れます。
つまり30代前半でも、特に30歳から32歳であれば、未経験の業種・職種への転職できる可能性はある。
30代中盤になってくると、それまで経験した業界か、それまで経験した職種でないと転職は厳しくなる、ということです。
30代前半の応募者に対し、採用側が求める3つの要素
採用をする企業は30代前半の応募者に対して、一体何を求めているのでしょうか。ここを正しく理解した上で、職務経歴書・面接で適切にアピールすることにより、採用確率を大きく上げることができます。
①即戦力として働ける
企業が中途採用を行う一番の理由は即戦力の人材を獲得するためです。30代前半の場合、一般的に社会人経験を8年~10年は積んできているので、基本的には入社直後から一線級の活躍を期待されることになります。特に同一業界や、同一職種の転職の場合は、その傾向が強くなります。
異業種・異職種への転職だったとしても、素早いキャッチアップが求められます。
②ポテンシャルが高い
30代前半の人材については、これまで業界経験・職種経験がなかったとしても、短期間で一人前になれるかどうかというポテンシャルの高さが見られます。
学業のバックグラウンド、これまでの業務実績や、仕事への取り組み方から、新しい職場での活躍を想像させることがポイントになります。
③マネジメント能力
30代に入ってからの転職ではマネジメント能力・経験を期待されるケースもあります。
ここで求められるマネジメント能力というのは決して管理職経験という意味ではありません。若手を指導したり、チームをリードしたり、小さくても良いのでプロジェクトをマネジメントしたり、といったことを指します。
30代前半の転職を成功させるポイント
30代前半の転職で失敗しない、成功させるポイントを5点あげます。「給料が上がった」、「大企業に入れた」、「楽な仕事に就けた」ことが転職における成功ではありません。自分にとって良い転職でなければ、せっかく大企業に就職できたとしても、またすぐに転職したいという気持ちが芽生えてしまうでしょう。
①自己分析・中長期的展望の明確化
これまでの職務を振り返り、自分の能力・経験・実績の棚卸をしましょう。そしてその能力・経験・実績の土台を持って、中長期的に何をしたいか・どうなっていたいかを考えてみましょう。その中長期的な目標がはっきりすることにより、今回の転職の方向性が見えてきます。
②転職の目的を明確にする
目的もなく、あやふやな気持ちで転職をしてはいけません。
「同業種でポジションを上げたいのか」、「同業種で違う職種をしたいのか」、「異業種で同じ職種をしたいのか」、はたまたハードルは高いが「異業種で違う職種をしたいのか」等により、転職活動の戦略が変わってきます。
自身の転職の目的をはっきりさせましょう。
③情報収集
いかに質の高い求人情報に多く触れることができるかで、転職の成否は大きく左右します。企業HP・転職サイト・転職エージェント・LinkedIn等から上手に情報を得る必要があります。
④転職エージェントの活用
現在、企業の求人の多くは転職エージェントを介して採用がなされています。転職エージェントは非公開求人を含め、求職者が自力では探しきれない案件数を持っていますし、各企業・応募ポジションの採用ポイントもアドバイスしてくれます。
転職エージェントを効果的に活用することで、転職の成功はぐっと近づきます。
⑤適切なアピール
そして非常に大事なのが、自身の実力・ポテンシャルを適切にアピールすることです。これまでの自身の経験から、いかに募集ポジションで活躍できるか、また未経験業種・職種の場合は、いかに適応していけるかをアピールし、企業側にそのイメージをさせることができるか、がポイントになります。
以上の5点をしっかり押さえることにより、30代前半の転職を成功させることができます。
まとめ
30代前半でも特に30歳から32歳くらいまでであれば、未経験の業種・職種への転職できる可能性は十分あります。
34歳を過ぎてくると、それまで経験した業界か、それまで経験した職種でないと転職は厳しくなってきます。
30代前半の求職者に対し、企業側が期待しているポイントは3点あります。
- 即戦力として働けるか
- ポテンシャルが高いか
- マネジメント能力
このことを正しく理解し、職務経歴書・面接で適切にアピールすることによって、採用確率を大きく上げることができます。
また、30代前半の転職を成功させるために必要なポイントが5点あります。
- 自己分析・中長期的展望の明確化
- 転職の目的を明確にする
- 情報収集
- 転職エージェントの活用
- 適切なアピール
この5つのポイントをしっかり実行することによって、転職の成功や、その後のキャリアの成功を得られるでしょう。
私、青山ムータローはキャリアコンサルティングサービスを行っています。初回のご相談は無料で承っています。キャリアコンサルティングのページを参照ください。
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